フォーチュンクッキー12月24日放送分で、放送された幻のストーリーです。
パステルとクレイふたりきりのクリスマス。
脚本:深沢美潮
CV パステル:中川亜紀子 クレイ:置鮎龍太郎
クレイ 「んで? トラップたち、結局もどってこれないの?」
パステル 「(部屋の奥から何かを運んできたように)そうなの。リタの話じゃ、あっちって雪で大変なんだって。だから、馬車も欠航してるんだって」
クレイ 「ふーん。こっちはぜんぜん降ってないのにな。・・・・あれ? すごいごちそうじゃん。どうしたの?」
パステル 「へへ。リタにもらっちゃったのよ。残りものだけどって。でも、いいでしょ。ローストミケドリアに、タラモサラダ、スープもあるし・・・・ケーキもあるんだよー」
クレイ 「そっちにあるの、シャンパン?」
パステル 「そうそう! ・・・・・あーあ。ルーミィがいたらねー。喜ぶだろうに」
(しばらくの沈黙)
クレイ 「・・・・・・パステル」
パステル 「ん、なに?」
クレイ 「考えてみれば、二人だけでクリスマスなんて、初めてじゃないか?」
パステル 「うん。そうね。そういわれてみれば。何だか静かすぎて拍子抜けしちゃうね。いつも、どんちゃん騒ぎだもん」
クレイ 「つまんないだろ」
パステル 「え? ううん、そんなことないよ。だって、クレイ、いるし。なーんかほっとしちゃう」
クレイ 「ええ? ほっとする?(ちょっとショック)」
パステル 「うん。なんで??(ぜんぜんクレイのショックがわからない)」
クレイ 「(ためいき)いや、いいよ。いいけど」
パステル 「(クレイのぼやきを遮り)ああーー! ねぇ、クレイ」
クレイ 「ん??」
パステル 「ほらほら、雪だよ、雪。こっちも降り出しちゃったんだ!」
クレイ 「ほんとだー。ホワイトクリスマスになるな、これは」
パステル 「うん。クレイ、ご飯食べたら、外に出てみない?」
クレイ 「いいよ。きっときれいだろうな。そのへん、散歩でもしてみよっか」
パステル 「うん、ロマンチックでしょうねー。・・・・・あ!! クレイ」
クレイ 「ん? 今度はなんだい?(優しく)」
パステル 「クレイ、袖のとこ、ほら、スープにつかってる・・・・」
クレイ 「げ、げげ!! う、うわぁー、なんだよ、これ。あち、ああちちち・・・・」